U田さんの腰痛でリーダーを交代し、降り口が登り口と違うので車2台で蹴上を出発した。皆を孫太尾根の登山口である新町の墓地前で降ろし、花折号を西藤原駅に回しておいてH川号で戻ってから登山開始。
孫太尾根は、一般登山道の「大貝戸道」に比べて2倍ほど長いので傾斜は概ね緩やかだ。2010年発行の山と高原地図では点線になっているが、登る人が多くしっかりとした登山道になっていた。ところが前日からの雨で道がぬかるんで滑ることこの上ない。このようなジュクジュクの道がずっと続くといっていい。途中、短いが傾斜のきつい斜面の登りでは全員こわごわ足を前に出していた。
樹林の間から円錐形の藤原岳が遠くに聳える。これを見に来たはずのカタクリの花はマダツボミで、後数日で満開になるのだろう。今年の寒さでちょっと早かったようだ。カタクリ以外にもいろいろな花が咲いていた。帰って調べると黒百合のような花はセツブンソウだった。葉が三角で白い花はミスミソウ、花は咲いていないがニリンソウの葉。
治田峠への分岐を過ぎてから頂上まではかなり傾斜が強くなる。頂上直下では登山道ははっきりしなくなり、踏み跡があちこちについている。二手に分かれて登っている時、片方の先頭を行っていたS田さんがバランスを失い、後ろへ倒れそうになり、それを防ぐようにして横に転がる。急斜面だったので止まらず、2回転程落下する。幸い下の木までは転がらず止まった。木に当たっていたら大変なことになっていただろう。ヒヤリハットもいいところだった。転がるとき周りの者は、急斜面で自分を支えるだけで精いっぱいで、手も足も出なかった。
その斜面に、咲いていました福寿草。今年の寒さでカタクリにはまだ早かったが、福寿草があちこちに咲いていた。
これを越すと頂上まではすぐだ。頂上で写真を撮って昼食後、一般道を下山にかかる。藤原山荘で、右京のY下さんから声をかけられる。田辺も一緒だった。左京と洛中も来ていたとのこと。さながら京都デーだ。他のたくさんの登山者とも出会う。人気の山だ。
一般道となっている大貝戸道を下る。急な下りだが、滑らなくて登りよりずっと歩きやすい。2時間で西藤原駅に着く。車を回収して阿下喜温泉で汗を流し帰路に就く。
ヒヤリハット:急斜面での転倒転落。 |