<磁北線を入れる>
 地図の右の画面をずうっと下へスクロールする(一番右のハンドルをクリックしたまま動かす)と「磁北線」というアイコンがあります。これをクリックすると「表示の設定」の画面が出てきて、その中の「表示する」にチェックを入れると、地図に磁北線が自動で表示されます。「表示しない 」にチェックを入れると消えます。
 <縮尺を地図上に出す>
 この地図には、国土地理院の地図と違って、縮尺が画面上に表示されていません。ですから別途出してこなければなりません。縮尺を画面に出すには、上のツールバーの下の段に物差しのようなアイコンがありますので、それをクリックすると地図の右下に表示されます。もう一度クリックすると消えます。
 この縮尺は地図上のどこにでも移動したり傾きを変えたり、長さを変えたりできます。縮尺上の、ポインタを置く場所によって移動(ポインタを縮尺の真ん中辺りに当ててドラッグ)したり、長く(ポインタを両端どちらかに当ててドラック)したり、回転(ポインタは両端の少し内側に当ててドラック)させたりできます。縮尺の上にポインタを合わせてドラッグしながら、いろいろやってみてください。また、縮尺の上で右クリックするとメモリを反転させたり垂直や水平にできたりします。これもとても便利です。
 適当な大きさにしたり回転させたりしてルートの近くに移動してから保存しておくと、後の印刷の時に役立ちます。この縮尺は一度出しておくと、次からは表示されますので、最初に表示されていなければ上のようにして出しておいてください。
 <地図を切り取る>
 地図の上のツールバー「編集」のプルダウンメニューで「選択範囲を決める」をクリックすると、地図上で、マウスで範囲を決められます。切り取りたい範囲をドラッグして指定します。範囲を消したい時は「編集」→「✓選択する範囲を表示する」をクリックして✓をはずします。
 <地図を保存する>
 上記の選択した範囲(切り取った範囲)を保存するときには「ファイル」をクリックしてプルダウンメニューの「表示画像を保存」→「選択範囲を保存」を選び、保存したいところを選んで名前をつけて保存します。
 この画面全体を保存するときは、「表示画像を保存」→「表示領域を保存」で、やはり名前をつけてします。この時、デスクトップ状に表示された画面の大きさで保存されるので、この大きさを大体で良いので縦×横の比率をA4の比率にしておくことをお勧めします。後に登山時に使う地図として印刷する時に、こうしておくと印刷に無駄がありません。
 前もってデスクトップやドキュメントなどにフォルダーを作っておいて、そこに保存するようにしてください。これで保存した地図を印刷したり報告書に張り付けたりして利用することになります。
 この地図を後に再度カシミールで利用したい時には、別の方法で保存しておかなければなりません。それはGPSファイルでという方法です。「ファイル」→「名前を変えて保存」→「GPSファイル」で名前をつけて保存します。こうして保存しておけば再度利用する(呼び出す)ことができるのです。これも別途フォルダーを作って保存しておくと便利です。
 次に呼び出し方です。「ファイル」→「開く」→「GPSファイル」で保存されたファイルが開きますので、開きたいファイルを選択すると開きます。
 このように切り取ったり保存したり、保存した物を再度呼び出したりする機能は、とても便利な機能ですので、是非、慣れてください。
 <地図を印刷する>
 印刷はカシミールの画面に出ている全体でも、切り取った範囲でも印刷できます。ところがどういう訳か、画面に出したままで印刷すると、画面には縮尺が表示されているのに縮尺の目盛りが印刷されないのです。
これでは地図として現地で使う時に不便です。ではどうすれば縮尺の目盛りを印刷出来るのか。縮尺を出した画面を一旦保存して、それを印刷するのです。そうするとちゃんと印刷されます。 ですから保存するときに縮尺を画面に出しておいてから保存しておきます。少し面倒ですが、私の知識では現段階ではこれしかできません。
 さて、印刷ですが、地図を画面に出したまま印刷するには、「ファイル」→「印刷」→「表示領域を印刷」or「「選択範囲を印刷」を選び→出てきた印刷設定画面で「縮尺を指定して印刷」の1:25000を選び、「プリンタ設定」をクリック→印刷の向きの「横」を選択→「OK」で印刷ができます。先にも言いましたが、この時は縮尺が印刷されませんのでご注意を。
 保存した地図を印刷するときには、保存したファイルから印刷したい地図を立ち上げて、普通どおり印刷するだけです。
 <GPSの軌跡を取り込む>
 GPSを使って山行するとその中にルートが記録されます。それをカシミール3Dに移したい時には次のようにします。
 GPSの電源をONにして、ケーブルでGPSとパソコンをUSBでつなぎます。パソコンのカシミールを立ち上げます。これはどちらが先でも良いです。カシミールの地図の上のツールバーで「通信」をクリック。「GPSからダウンロード」→「すべて」→「マスストレージ接続」(最近のGPSはこれを選択)→「開始」→アップロード/ダウンロードリストの「カシミールへ保存」を選択する。これでカシミールに軌跡が保存されました。保存された軌跡を、先ほどの「地図を切り取る」で切り取って保存すると、報告書に添付できます。

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