《承認山行》経ヶ岳(撤退)雪洞泊
山行日
参加者
2024年2月11日(日)~12日(月)
5名
コースタイム 2/10 京都=北陸道北鯖江SA(車中にて仮眠)
2/11 北鯖江SA=奥越高原青少年自然の家6:05~林道登山口7:40~保月山10:20~牛岩手前11:40~
     12:30保月山(雪洞泊)
2/12 保月山7:45~9:15林道登山口~10:15奥越高原青少年自然の家
  雪洞泊を体験する目的で経ヶ岳に挑戦。予定では、経ヶ岳の一つ手前のピーク中岳付近で雪洞を掘る予定でしたが…。

2/10
  Mi号に順次拾ってもらい、国道161号線を走り敦賀から北陸道へ。北鯖江SAにて軽く宴会をして仮眠。

2/11
  北鯖江SAを出発し、奥越高原青少年自然の家へ向かう。近づくにつれ雪が深くなっていく。奥越高原青少年自然の家までは除雪がされていて、駐車場も数センチ積もっているだけ。身支度をし、施設のトイレをお借りして6:05出発。しばらく林道を進み、貯水槽の向かいにある標柱(跡)から登山道に入る。トレースは無いが、何となく登山道があるのが分かるのでここから尾根を目指して登る。
  こんなに遠かったかな?と思いながら、ようやく尾根に乗り上げて一息入れる。ここから尾根歩きが始まり、ときおり青空が見え、ようやく林道登山口に到着。無雪期はここまで車で来ることができる(冬は除雪していない)。
  さらに尾根をたどるが、いよいよ雪が深くなってきて、つぼ足ではつらくなってきた。TさんとAさんは軽量化のためワカンを置いてきたので、それ以外の3人がワカンを装着し、交代でラッセルをする。(この雪の多さなら、必要だったなあ)
  MiさんとMhさんで、掛け声を上げながらパワフルに引っ張ってくれる。ガスが晴れて青と白が美しいが、保月山手前の急登が堪えた。
  10:20保月山。ここまでで4時間かかっている。今日中に経ヶ岳登頂はとても無理。雪洞を掘る予定の中岳までも、まだまだかかる。雪洞を掘る時間を考えるとだいぶ厳しいので、戻ることも考えて12時には判断すると決める。
  保月山を越えると、雪庇が張り出したやせ尾根が杓子岳に向かって続いている。中岳はそのさらに向こう。杓子岳に向かう急斜面に取りつくが、ワカンでは登れない。アイゼンに履き替えるが、すぐに私の足が攣ってしまった。急斜面もあって身動きが取れなくなる。すぐに芍薬甘草湯を服用するが、このアクシデントを幸いと、ここまでにしようとMiさんと意見が一致。残念だがここで引き返すことにする。
  道々、雪洞を掘れそうなところを探すが、どこも今一つで、保月山まで戻ってきた。ここまで一切他パーティーに出会わず、今日は我々だけの貸し切りのようなので、気兼ねなく雪洞を掘れる。
  保月山には吹き溜まりがあり、来るときにちょうどよさそうと目をつけていた。プローブで雪の深さと奥行きを確認し、シャベルで掘り始める。中に入って掘る人、出た雪を掻き出す人、トイレを作る人。役割分担をし、また交代をしながら掘り進めた。また、同時進行で雪を溶かして水づくりも行う。
  16:30ようやく完成。昨年の私の雪洞泊の経験から、天井・壁をなめらかにすること(凸があるとそこから雪が解けて水が滴る)、床を平らにすることをお願いしたら、内装を丁寧に仕上げて下さった。収納スペースや上がり框、照明用のニッチまで、快適な空間の出来上がり。Miさん、Mhさんありがとうございます。
  中に入り身支度を整え、荷物の整理が終わったら、さっそく宴会開始。Miさんが担ぎ上げてくれたビールで乾杯し、夕食はお鍋でお腹いっぱいに。食後には、ロウソクに火を灯し、ムード満点。宴会は、お酒が尽きるまで続いた。
  雪洞の中は静かで外の音が全くせず、暖かい。わたしは3シーズンのシュラフで寝たが、快適だった。皆もぐっすりと眠れたようだ。
2/12
翌朝、5:00起床。ツェルトで覆った入り口が、新雪で埋まっている。新たに50㎝は積もっているだろうか。夕食の鍋の残り汁で雑炊を作り、朝食にする。
身支度をして撤収作業。雪洞を埋めなければならない。特にここは、登山道のすぐ側なので、誰かが落ちたりしないよう念入りに。
7:45下山開始。当然昨日のトレースは消えていて、膝上のラッセルになるが、急な下りも深い新雪のおかげで歩きやすい。景色の良いポイントで雲が切れた時には、麓の大野の街が白く輝いている様子見えた。
林道登山口を過ぎ、あともう少し。帰りは尾根をまっすぐ下って、三角山のピークを通るコースへ。リフト跡があり、ここは六呂師高原スキー場跡。麓に向かって真っ白な斜面が続いている。湿った重い雪に足を取られるが、ようやく奥越高原青少年自然の家の建物の裏に到着。
下山後は、勝山市の勝山天然温泉水芭蕉で汗を流し、さらに福井が地元のMhさんの案内で、福井市内のヨーロッパ軒にてお昼ご飯。ソースカツ丼がとってもおいしかった!

過去二回、積雪期の経ヶ岳は経験しているが、いずれも3月だったこともあり、雪の状況が全然違った。これだけ新雪が多いと、ザックが重いことも相まって、とても厳しかった。今回の目的であった雪洞泊は成功し楽しかったが、登頂できなかったのは悔しかったので、またリベンジしたい。 
   
  
inserted by FC2 system