ここ数年、湖北・湖東の山々を例会に企画している。今回は、『岳人』2月号に掲載されていた山を企画した。能登川駅に着くと「北近江市にようこそ」という案内があり、パンフレットを読むと、いろいろな催しがされているようだった。
雨は止まず、合羽を着て出発。地図とヤマップを頼りに街中を進み、「岩船神社」を過ぎ、公園になった中を登っていくと、猪子山に到着(268m)。こじんまりとした山頂だった。すぐ近くに「北向十一面観音」があり、幟がいっぱい立っている。「玉祖神命」(たまのおやねのみこと)は巨石を神にしてある。立派な神社や祠があり、皆で見て回る。
登山道というより、丸太を置いた階段の多い道を進んで行くと、「雨宮龍神社」に着く。石の階段の上には、それはそれは立派な神社があり、龍やいろいろなものが彫られており、その細かさに驚く。ここは見る価値があり、当時、多くの人がお参りをしたことが偲ばれる。下で待っていたメンバーもいたが、「これは見んとあかんぞー。」と声をかけて、皆さん上がって見に来られた。「すごーい。」の声が出る。この後、雨に濡れた階段の上り下りには気を使いながら歩いた。
少し下ると、Hkが、繖山から下りてきたと思われる男性と話している。地元の五箇ノ荘の人らしい。五箇ノ荘の人たちはこの峠を越えて、琵琶湖へ魚取りに行っていたとのお話を聞いた。それがあまりにしんどかったので「地獄越」と言われるようになったのだろうか。お地蔵さんが祭られていた。
緩やかになった道を歩いて下って行ったり、やや上りになったりと、神社から小1時間歩くと繖(きぬがさ)山(433m)に到着。色々なコースからの合流点でもあり、何人かの人が登ってきたり、休んだりしていた。我々もここで昼食休憩とする。温かいお湯で麺を作って食べておられる方もいる。私たちも、麺とおにぎりを食べる。
この後、観音寺城跡を見に下る。少し寄り道になるが、石段を登ると、城跡だ。広い平地があり、サザンカの大きな木が何本もあり、今が満開であった。きっと大きなお城があったのだろう。
ここから観音正寺へ行く。大きなお寺だった。寺の横の石詰みもすごかった。さらに、五箇荘のお雛様を見に石川町の方へ下らなければならないのに、みんなで車道を下ってしまう。全く違う町の方へ出て、お雛祭りには行けなった。大チョンボだ。仕方なく、長い長い車道を、最後は地元の人に教えてもらった川沿いの道を能登川駅まで戻って、終了とした。 |