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《承認山行》北海道の山旅
らくなん山の会 O西さん 日本100名山達成支援
 山行日
参加者
2017年7月25日(火)~8月5日(土)
4名(内会外2)
 コースタイム
 7 /25(火)
 20:30奥西宅  21:00網岡宅  22:30頃 敦賀フェリーターミナル着
7 / 26(水)晴れ
  0:30敦賀港発  20:30苫小牧港着==(サラブレット街道)==23時頃イドンナップ山荘着(仮眠)
 O西・A岡をピックアップして一路敦賀へ。早く着いたのでかなり待ち時間があったが、日付が変わる頃に無事乗船。階上のテーブルスペースで、用意していった飲み物と料理ですぐに宴会が始まった。2時ごろに就寝。目が覚めた後も26日正午までは飲めるのがフェリーの良いところだ。
 夜、8時半ごろに下船。一般コースの幌尻山荘からのルートはバスも含めて完全予約制なので、当初キロロ林道から計画していたが、その林道が昨年の豪雨で通行止めと分かり、南のイドンナップ山荘から入山することに変更する。
下船後、車を走らせてイドンナップ山荘へ。ダートが長く30km以上あり、ダートだけで1時間少しかかる。山荘前には駐車場があり車中泊。林道歩きが長いのに結構入る人が多いらしい。
7/27(木)晴れ 幌尻岳(新冠林道コース)
  4:47山荘発――(9:00)新冠ポロシリ山荘(9:06)――9:46徒渉――0:30頃 奥西さん足が攣る――12:00沢を渡るーー13:00お花畑――13:50 幌尻岳頂上14:15――17:05新冠ポロシリ山荘
 3時起床予定を1時間ほど寝過ごしてしまう。すぐ出発準備をし、18kmという長い林道歩きに入る。結構早いスピードで上り下りを何回も繰り返して、先を急ぐ。
結構な登りが多いのに、4時間少しで新冠ポロシリ山荘へ着く。ツエルトで宿泊を考えていたが、小屋に泊まることとし、荷物をデポして登山道へと入る。 大きな蕗が生えた沢横の道を40分ほど上がり、傾斜のきつい登山道へ取り付く。ここから頂上まで、とにかくきつい急傾斜を登ることになる。クルマユリ・チシマフウロ・ミヤマダイコンソウなどが目を楽しませてくるが、喘ぎ喘ぎ登る。
 登り始めて1時間ほどたったころ、O西さんの足が攣り出す。N68を飲むが、なかなか収まらない。いったん収まっても登り始めると別のところが攣るの繰り返しだ。休憩をゆっくりとり、歩き始めるがまた攣る。沢を渡ってお花畑に入った所で動けなくなってしまう。ここで大休止を取る。1日2袋までは大丈夫ということで、ここでN68をもう一袋飲んでもらう。上から降りてくる人が2組ほどあり、そのうちの一人が声をかけてくれ、色々話をする。このお花畑にはコバイケイソウ・アズマギク・シナノキンバイ・エゾツツジ・ミヤマキンポウゲ・ウサギギク・ハクサンチドリ・エゾシオガマ・タテヤマリンドウなどが咲き乱れ、素晴らしい。
 頂上に14時までには着きたいので逆算して1時間ほど休み、O西さんのザックを置いて出発するが、これ以上攣るのが収まらないと下山しなければならない。少し歩くと岩が出てくるのだが、一歩目でまた攣る。登るか下山か。奥西さんの顔は悲壮だ。数分休んで歩き出すと、ついてくるではないか。ゆっくりゆっくり登る。「攣った」という言葉がかからない。何とか持ってくれと祈るような気持ちで登る。5分10分と過ぎる。攣らない。100m200mと上がる。やはり攣らない。O西さん曰く、「どうやら後から飲んだ薬が効いたよう」と。
 稜線に出ると頂上は目と鼻の先だ。14時までと時間を切ったが、何とか時間内に頂上に到着することができた。「100名山達成。やったー。おめでとう」と感激の握手を交わす。頂上にいた人たちからも祝福の言葉をかけてもらい、その人達とも握手を交わし、写真を撮ってもらう。足が攣って攣って苦しい上りだっただけに、O西さんの目もうるんでいるようだった。
 100名山達成をかみしめ、下山にかかる。下りで、改めて上りの急さを感じる。コースタイムで3時間も続くこれだけの急な登山道を、他では知らない。それ程の急な登山道だった。新冠ポロシリ山荘には20人ほどの登山者がそれぞれ寝場所を確保していた。私達もデポしたところに陣取り、カレーを食べながらO西さん持参の焼酎をいただき乾杯。(私としたことが、自分の分を車に忘れてきてしまったのだ…。トホホ) 
  

  

 7/28(金)晴れ
  新冠ポロシリ山荘5:10――9:10イドンナップ山荘着 
 登る人たちは早くに小屋を出ていった。私達は下るだけなのでゆっくり準備をし、昨日来た18kmの林道を下る。思いのほかアップダウンがあり、昨日、良くあの時間で来れたものだと感心しながら歩く。最後の数kmにはうんざりする。これから小屋まで行くという5人のパーティと話す。彼らもテント泊を考えていたが、「今日出会った登山者の人数からだと、小屋で泊まれますよ」と言ってあげると、すぐにテントを減らしていた。その人達、5ℓの焼酎を2本持っていた。びっくり。
 ここには今年7月に設置された「幌尻岳新冠陽希コース」の碑がある。NHKの「100名山一筆書き」の田中陽季が登ったルートで、本人が命名したとのことであった。
 新冠へ戻り、新冠温泉「レ・コードの湯」で汗を流し、旭川まで移動して、道の駅「旭川」に入った。昨年もここで2晩泊まった懐かしい所だ。去年と同様、宿泊の車で一杯だ。勝手知ったる道の駅。近くの居酒屋「つぼ八」で祝杯を挙げた。
 
 7/29(土)晴れ 
   6:25発のロープウエィで姿見駅へ。下車後,出発――8:28旭岳頂上着――10:12北海岳――11:38黒岳石室――11:57黒岳頂上――13:13北鎮岳肩――13:49分岐――14:05中岳温泉――15:55姿見駅
 起床後、花折敬は昨日飲みすぎで、O西さん運転で大雪山ロープウエーへ移動。ガスが濃く立ち込めて視界が悪い。ゆっくり運転。駅手前の無料駐車場に車を止める。次々と車が来る。夏休みで、しかも人気の山域だと改めて知る。
6時25分のロープウエーで姿見駅へ。すぐに準備をして出発する。今日は旭岳から黒岳へ縦走し、北鎮岳から中岳温泉を回り戻ってくるルートなので、荷は軽い。左側の谷からはいくつもの噴煙がシューッという音を立てて勢いよく出ている。旭岳頂上まではコースタイム2時間50分なのだが、私達は一度も休憩なしで、2時間で着く。頂上近くになるとコマクサがピンク色の可愛い姿で咲いている。頂上は360度の大展望。遠くトムラウシも見える。
 荒井岳・北海岳を通り、黒岳への縦走に出発する。途中のお花畑にはエゾコザクラ(赤紫色が鮮やか)・イワブクロ(途中で、蜂を調べている方に教えてもらった突然変異の緑色のイワブクロに出会う)・タテヤマリンドウなどが咲き乱れ、あまりの美しさに目を奪われる。北海岳~黒岳石室までもエゾコザクラなどの群生で歓声が上がる。黒岳へは往復30分。コースタイムを計算すると姿見駅まで6時間50分かかる。18時の最終のロープウエーにぎりぎりだということでペースアップをし、走るように下山する。北鎮岳の分岐を過ぎ、中岳周辺ではウコンウツギが咲いている。分岐から中岳温泉に下る。若い女性たちが足湯を楽しんでいた。私達は先を急ぐ。裾合平は広大なお花畑が広がっていた。チングルマは1週間から10日ほど遅めだったが、最盛期には見事だろう。他とは規模が比べ物にならない。一度その時期に来たいものだ。
 「まるで陽気並みだ」などと、軽口をたたきながらスピードアップして歩いたことで最終便には2時間も早く着き、余裕でロープウエーに乗り込む。駐車場の近くで交通整理をしていた方に聞いて、勇駒別温泉「元湯 勇駒別」へ。ここは「秘湯の宿」。大きくて立派な温泉だ。「オリンピック スノーボード選手の竹内智香はここの娘です」という張り紙がしてあり驚く。入浴後、再び道の駅「旭川」戻る。
  

   
 7/30(日)晴れ 洗濯と移動日
 昨年、ここで2回も洗濯したので慣れたもの。道の駅の近くのコインランドリーへ。それそれ洗濯機に汚れ物を入れ、1時間20分後に出来上がるまで花折2人とA岡はドライブに。O西は飲みすぎ?で待機する。
 この後、小樽 余市を越え積丹半島を目指す。積丹岬、神威岬を見学。神威岬は歩いてかなりの距離だったが、見ごたえがあった 途中の泊は風力発電が林立していた。
道の駅「よってけ 島牧」にて宿泊。

7/31(月)曇りから雨 狩場岳(1519.9m) 千走新道コース
  8:24せたな町 賀老登山口発――(9:21)3合目――(9:41)5合目――11:05南狩場岳――11:20-30狩場岳――(13:00)登山口
 今日は千走新道から狩場岳を目指す。千走登山口に車を止め出発する。林道を奥まで入るので時間が一番短いコースだ。1合目、2合目と、各号目に標識がぶら下げてある。6合目を越えるとお花畑が出てきだす。大雪ほどではないが、斜面一面のお花畑だ。あいにくガスってはいるが、十分目を楽しませてくれる。
 8合目で真駒内への分岐になるが、廃道化しているようだ。南狩場山は樺の樹林の中。そこから又お花畑に出る。その中の斜面をトラバース気味に登ると平原状となり、親沼、小沼を過ぎると小さな鳥居を祭る頂上に着く。生憎のガスだったが、なかなかいい所だ。月曜日ということもあったのだろうが、下りに単独の登山者と出会ったきりだった。
林道を戻り海岸線のソーランラインを南下する。せたな町に入って温泉を探すと公営温泉「やすらぎ館」があった。地元の人がたくさん来る温泉で、露天風呂もあり、こじんまりしたとても良い温泉だった。そしてさらに南下して道の駅「てっくいランド大成」泊。「てっくい」って?と思って道の駅の方に聞くと、「手を食う魚」すなわちヒラメのことだという。ヒラメは歯が鋭く、人の手を食う魚だということでこの辺りでは「てっくい」と呼ばれるそうだ。
   

  
 8/ 1(火)晴れ 遊楽部岳
  6:36登山口発――10:50臼別岳頂上11:09――14:16登山口
 左俣登山口に一台車が止めてあり我々もいったん車を止めるが、さらに奥へと林道が続いているので先に進めて、登山道に入る所に駐車する。しばらく荒れた林道を登り、登山道へと入っていく。ここにも何合目という標識がつるしてある。これという特徴のない登山道を、暑さに耐えながら登る。花は咲いているが、お花畑はない。6合目を過ぎ、7合目辺りから急な上りとなる。8合目が臼別ノ頭だが、その手前が特にきつい。臼別に登ると展望が良い。
我々はそこから遊楽部はすぐだと思っていたが、ここからが遠い。一旦下って登り返さなければならず、往復2時間半で行けるだろうか。どうしても登らなければならないということもなく、特徴も大してなくあまり楽しい山でもないので、ここまでにしようということで、軟弱だが下山することにし、来た道を返す。
 日帰り温泉「あわび荘」(国民宿舎)で汗を流し、道の駅「もんじゅ」にて宿泊。
   
 8/ 2(水)晴れ 移動日 
  松前 「松前公園」松前藩屋敷と松前城資料館を見学。青函トンネル記念館見学
 大千間岳に登ることにしていたが、登山口の自治体に問い合わせをしたら、林道が咲くんの大雨で崩壊していて通行不能とのこと。他の登山口からだと遠すぎていけないということで中止し、移動日とする。
函館で泊まろうということになり、松前を回って函館に移動することにする。
 松前で藩屋敷と資料館を見学する。松前は江戸時代に本土との貿易で栄えた町だ。さらに青函トンネル館も見学して函館へ。
 この日はちょうど「函館港まつり」の碑だった。我々の車を駐車したところの近くを踊りの行列が通るという。連れ合いの誕生日祝いに行く前に見学する。昭和10年から続いているというこの祭り、踊りのオンパレードで、なかなか見ごたえがあった。中でも「函館いか踊り」は、子供番もあってユーモラスで面白かった。
函館駅南の駐車場にて宿泊
   

  
 8/ 3(木)晴れ 駒ケ岳
  登山口(6合目)8:00頃発――9:08-9:25八合目分岐――10:40登山口
 函館の真北にある「駒ケ岳」に登る。活火山で規制があり、赤井川コースからのルートしかない。登山口のJR赤井川駅の辺りから登るのだが、駅には行きつかず、ちょうど標識があって登山口への林道に入る。6合目まで林道で入れるので、そこからはコースタイムで往復でも2時間はかからない。
 火山特有のガレガレの林道状の広い登山道を登って行く。広い高原状に出るとすぐにロープの張った所に着く。この山はここまで。剣が峰は岩山で、更に左奥に高く格好よく聳えていて登りたい気持ちになるが、この山は活火山でこれ以上はロープが張ってあって入山禁止になっている。 無視して登っている人もいたが、踏み跡もはっきりしていないようで、戻ってきていた。
 ゆっくり休んで下山する。10時には登山口に着く。あまりにもあっけない登山だった。ふもとにある駒ケ嶺温泉「チャップ林館」で汗を流し、明日は小樽からフェリーに乗るのでその近くの余市で泊まることにして、車で余市市内にある道の駅に移動する。
日帰り温泉「チャップ林館」  道の駅「アップル余市」にて宿泊
   
 8/ 4(金)晴れ 余市岳(1488.1m)
 キロロスキー場マウンテンホテル横登山口7:13――8:28スキー場9:00―― 10:08ゴンドラ終点駅からの道への分岐――11:10余市岳頂上着――13:00スキー場着――14:12登山口ホテル着
 いよいよ最終日となった。夜には小樽からフェリーに乗るので、その近くの「余市岳」に登ることにする。大きなスキーリゾート「キロロ」から登ることになる。一番奥の「マウンテンホテル」横の林道から入る。林道が終わると、スキー場の上部から裏に降りたスキー場に着く。ここからが登山道だ。
 川沿いの道を登り、川を対岸に渡ると急な登山道になる。ふつうはゴンドラを使って登るようで、その分岐に着くとなだらかになり、少し下ってから最後の登りとなる。
 分岐から1時間ほどでお釈迦さんお鎮座する、羊蹄山が素敵に見えるところに出る。ところがこれは頂上ではない。入末を潜り抜けながら、その10分ほど先に頂上がある。ここからも羊蹄山が格好良く見える。
 来た道を帰って登山口に下山。小樽で温泉に入ってからフェリー乗り場に車を置いて小樽市内に歩いて見学に行き、その後フェリーに乗船する。
日帰り温泉「小樽オスパ」
買い物をして小樽港フェリーターミナルへ  23:30小樽港発
  

   
 8/ 5(土)晴れ   20:45舞鶴港着
 
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