夏の剱岳や源次郎尾根に向けての準備を始める人や初めての岩登りに参加しようという意欲的な人たちが集まりY懸の取り付きまで歩く。私達の他にK増さんが友人(30才代から40才代までの男女6名くらい)を連れてM井さんと参加したいとのことであったが,私達のパーティとはいくら初めてであっても年齢が違いすぎ,習得のスピードが大幅に違うだろうと予想されるため,別パーティにしてもらった。
連盟の初級登山学校でY懸尾根を何回も登下降したA木さんとN居さんには二人で練習をしてもらうようにし,初めてのH本さんやM岡さんには,T山さんと私が付き岩に慣れてもらうことにする。
最初のピッチをさらに短く切り,ロープを張って一人ずつ確保して,姿勢・足の置き方・三点支持などをT山さんが細かく教えた。H本さんはだいぶ慣れてきたので,そのまま上へ登ることに,M岡さんはまだ怖いようなので私と共にY懸沢を登り降りすることにした。
頭で昼食をとりY懸沢を降りていてもう少しで取り付きという所で,M岡さんが右足を滑らせ3mほど滑落する。声がしたのであわてて見に行くと,M岡さんは頭が下になり,ひっかかっていた太さ10cmほどの木と地面の間で止まっていた。ヘルメットのおかげで怪我もなく済んだ。不注意であるが疲れも出ていたのであろう。M岡さんはこのあと岩登りをやめ見学にした。これに懲りずまた岩登りに挑戦して欲しい。
ヒヤリハット・・・Y懸沢での滑落
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